デジャヴ 2010 11 23
官邸主導を掲げ、
強力なリーダーシップを発揮した小泉内閣にも、
やはりアキレス腱があったのです。
官邸主導の組閣人事は、実は衆議院だけで、
参議院については、自民党旧来の順送り人事、
年功序列人事だったのです。
その結果、法務大臣には、適任とは思えない人が就任したのです。
本人も、畑違いの分野、つまり専門外だったので、
相当、つらかったと思います。
そこを国会答弁で野党に攻撃され、
小泉氏も困り果てたと思います。
参議院自民党にねじ込まれた人事を
飲まざるを得なかった思いと重なって、
小泉氏も、つらかったと思います。
参議院の「ごり押し」がなかったら、
小泉氏も、もっと長く政権を続けたでしょう。
当時、「参議院のドン」と呼ばれた人が、
国民不在の「古い政治」を続けていたのです。